【資格】CFP®を目指そう!独学で一発合格した勉強方法解説!【ライフ、保険】

皆さん、こんにちは。
私は現在CFP®になるべく、CFP資格審査試験の受験真っただ中でございます。
試験は毎年2回(6月と11月)行われていて、2023年第1回の試験に初受験してきました。
その内容については別記事で書いてますので、また読んでいただければと思います。

[blogcard url=”https://www.nagoya-de-fire.com/cfp-examination-life-insurance/”]

本日はそんな私が目指すCFP®資格及び試験内容について記事にしていこうと思います。

FP1級について試験の内容が記事にされてるのは見るがCFP試験の記事は少ないから受験者である「満月」が備忘録も兼ねて残そうと思います♪

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FPとは?

FP(ファイナンシャルプランナー)は金融に関する幅広い知識を持ったお金の専門家のことです。

大きく分けて6分野あるお金に関する幅広い知識をもって、生活設計や、相続、顧客の夢や目標の実現に向けて、資金計画のアドバイスや不安の解決などの支援を行うことが使命です。

さながら”家計のお医者さん”と揶揄されることもある非常に誇らしい仕事と私は思っています。

前述した6分野には、
ライフプランニング・社会保険制度リスクと保険株式等の金融商品不動産運用税金等相続・事業承継
といった内容があり、これらの知識を使って顧客に適切なアドバイスをします。

お医者様にも外科や内科といった各診療科の先生がいるように、FPにもそれぞれ得意不得意の分野があるため、一本主軸となる知識を持ってそれを柱に専門外の分野は提携している専門家を紹介したり業務提携しているFPが多いと思います。

私の場合でいえばライフプランニングと不動産が特に専門になります。

 

2種類のFPがいる?!

また、FPには企業系独立系の2種類がいて、日本では圧倒的に企業型FPが多いです。

企業系は勤め先の業務で箔をつけたり業務の幅を広げる意味で持たれてる方がほとんどです。
住宅購入を検討している方であれば、住宅ローンやライフプランニングのお話で無料FP相談を受けたことある方は多いでしょう。
他にも現在加入している生命保険の担当者さんは、大体がFP資格を持っていらっしゃることでしょう。

このようにお金に関する会社にお勤めの方はFP資格との親和性が大変高いため、会社からも取るように勧められたり自身の成長のために取得している方が多いです。

独立系FPは企業の商品を販売することで売上を立てるわけではなく、自分自身が商品となり、相談業務の対価にお金をもらって生計を立てているFPのことを指します。
主な収入源は相談料、手数料、執筆業、講演料になります。

企業系と独立系の最も違うポイントはポジショントークの有無です。

企業系は結局のところ商品を販売しないと売上が立ちません。
FP相談を無料で行い来店、相談のハードルを下げ、商品を買ってもらうことで経費をペイしないといけないので、顧客に対する提案がどうやっても販売者サイドに寄っていってしまいます。

住宅を購入したほうが良いのかしないほうが良いのか第三者の目線で公平なアドバイスを求める顧客に対して、住宅を販売したい住宅営業マンが前に出たらどうやっても購入の方向に話がいってしまいます。
顧客の求めている(自分にとって本当に最適な)アドバイスが無料で教えてもらえるのかはしっかり疑問に思った方がいいでしょう。

つまるところ企業系FPはFPとしての仕事、倫理等に誇りをもって仕事しているというより、会社の商品を売りやすくする販売ツールと思っている方が多いのが実情です。

注意
あくまで著者の個人的な見解です。

ただ、日本はアメリカと違って一般家庭に顧問弁護士もいなければ顧問FPを雇う風習がありません。
基本的には商品を買うことで対価を支払うという市場のため、受け入れられにくい市場であることは間違いありません。

実際にこれまでにウン百人とお客様と面談して住宅相談を受けてきましたが、FPに有料相談したことがあると言っていた方は1人しかお会いしたことがありません

それほどまでに日本ではまだまだ相談業務(無形商材)にお金を支払うという市場が未成熟なのです。

ですので独立系FPとして働く(それぞれ個人の中の理想のFP像を目指す)には、かなり厳しい競争に勝ち抜く必要があることを肝に銘じておかないといけません。

まぁ独立系なら必ずポジショントークされないかというとそれも違うので、相談相手がどういう生計で相談しているのか、事業経営の背景なども意識してどのFPに相談するのかを見極めないと、結局のところ良い提案をしてくれるFPには巡り合えないかもしれません。

生活を気にしながらでも理想のFPとしての働きを目指したいなら副業FPがおススメです♪

 

 

FPになるには?

実はFPは誰でも名乗ることができ、何の知識も持っていなくてもファイナンシャルプランナーとして肩書を書くことができちゃいます。

稼げるのかはわかりませんが。。。

ただ、多くの方は国家資格もしくは民間資格のFP資格をもってFPと名乗っていることがほとんどです。

後述するFP資格は、「名称独占資格」と言って資格名を使うことができるのはその有資格者のみに与えられた権限となる資格のことを言います。

この名称独占資格は一般的な知名度が、

通称<<<<<<<資格名

のときにはかなり有効なんですが、悲しいことにFP資格は資格名よりも通称の”FP”や”ファイナンシャルプランナー”の方が有名なので名称独占資格があんまり意味を成しません。。。
もちろん業界では全員がその資格を認知していますので上級資格を保有していると一目置かれますが、業界外の一般顧客からしたらその資格名に箔はつかないです。

そんなこともあってよくFP資格は使えないとネットで書かれたりしていますが、資格に何を求めているかで使えるか使えないかは変わるでしょうね。
最近は転職ブームのこともあって資格の話題は頻出してますが、転職に必要なのは経験・実績であって、資格の有無ではないので、独占業務がない資格は使えないとかそんな風に思ったことはないですね。

FP資格は試験実施団体が2団体あり、さらにその団体が独自の試験も行っているのでかなり複雑です。下に分かりやすいイメージ画像を用意しました。

日本FP協会HP参照

上記画像のオレンジ枠が国家資格のFP技能検定、青の枠が民間資格のAFPおよびCFP®資格になります。

名刺に書けるレベルは2級以上と言われてます。

各試験のレベルは

AFP=2級FP技能士

CFP®=1級FP技能士

です。

国家資格のFP技能士は試験に合格した時点でその資格名を使用できますが、民間資格のAFP、およびCFP®は認定研修の修了が資格名使用の条件となります。

FP技能検定のメリット・デメリット

メリット

  • 名刺に〇級ファイナンシャル・プランニング技能士と記載できる
  • 国家資格の絶対的信頼感
  • 資格更新料や認定料が不要(AFP等より資格の保有コストを抑えられる)
  • 1回合格したら永久に名乗れる
  • 2級まではテキスト問題集が豊富で勉強のしやすさがある

デメリット

  • 毎年20万人以上が受けるマンモス試験だが、そのほとんどが3級、2級でレベルもあまり高くないため、持っていてもすごいとは思われない
  • 1級はレベルが段違いで受験者数が少なすぎるため、持っていても他人からしたらすごさが分からない
  • 知識の更新を自分自身で行っていかないといけない
  • 1級は受験者数が少なすぎてテキストや問題集の質の悪さから勉強しづらい
  • 1級は同等のCFP試験と比べて科目合格制を採用していないため合格しづらい
  • FP技能検定は絶対評価のため試験の難化易化によって合格しやすい年度、しづらい年度があって公平に思えない。
  • FP協会による講師募集依頼や執筆依頼、スタディグループ(以下SG)などの仕事や交流がないため、独立した際のツテがない。
  • FP1級の受験資格には実務経験が必要

AFP・CFPのメリット・デメリット

メリット

  • 名刺にAFPまたはCFP®と記載できる
  • CFP®は国際資格として世界標準の資格
  • 資格更新のために継続的な教育が強制的にあるため勉強習慣を身につけやすい
  • 税制改正等の情報が定期的に届く(会報誌等)ので最新の情報を常に知れる
  • FP協会主催の無料相談会や講師募集など独立後の支援として仕事の機会があるのはうれしい
  • SGがあるのでネットワークを広げやすい
  • CFP資格審査試験は科目合格制を採用しているため、試験の難易度は高いが合格はしやすい

デメリット

  • 資格維持コストがとにかく高い
  • テキストや問題集がほぼ一択(FPK監修のCFP精選過去問題集のみ)のため目的に合わせた勉強がしづらい(問題集の質は良好)
  • 国家資格ではない

FP技能検定とFP協会認定FP資格には上記のような違いがありますが、FPとして独立を目指すのであればCFPを取得して間違いはないのかなと思います。

CFP®になりたい方はまずはAFPにならないといけませんのでお金が結構かかります。

AFPになるためにFP協会に加入しないといけませんが、その費用は

  • 入会金:10,000円(初年度のみ)
  • 年会費:12,000円(毎年発生)

です。

今までFP技能士ではかからなかったお金が毎年かかるようになるため、本当にCFP®にならないといけないのかよーく考えたほうが良いでしょう。

ちなみにCFP®のコストは

  • CFP®新規登録料:5,000円(CFP®登録時初年度のみ)
  • 年会費:20,000円(年会費12,000円+CFP®会費8,000円)(毎年発生)

です。

これとは別に継続教育といって、2年に1回AFPもCFPも更新に必要な単位数(AFPは15単位、CFP®は30単位)の教育の受講が必要です。
これも自己負担になるため資格維持コストと時間が結構重たいです。

どちらにしても独立するうえでは、2級FP技能士もAFPも弱いなあとは思います。
どちらも営業力や既存顧客など持っていれば資格なんて大して関係ないかと思いますが、みんなが持っている資格はあんまり意味をなさないので。
正直2級もAFPも持ってる人多すぎなので他に優れた技能が無ければ埋もれちゃいます。

CFP®資格審査試験の概要

さてFPについて全体像が分かったところで、現在私が目標としているCFP®資格審査試験について掘り下げていこうと思います。

CFP®になるためには以下の要件を満たす必要があります。

CFPになる!
  • CFP®資格審査試験6科目に合格
  • CFP®エントリー研修の受講・修了
  • 通算3年以上の実務経験

CFP®資格審査試験は年に2回実施され、1回の試験を2日間に分けて計6科目を試験実施します。
日程時間割は毎年ほとんど同じで

<〇年度第1回試験> <〇年度第2回試験>
6月第2日曜日(第1日目) 11月第2日曜日(第1日目)
  1. 9:30~11:30 金融資産運用設計
  2. 12:30~14:30 不動産運用設計
  3. 15:30~17:30 ライフプランニング・リタイアメントプランニング
  1. 9:30~11:30 金融資産運用設計
  2. 12:30~14:30 不動産運用設計
  3. 15:30~17:30 ライフプランニング・リタイアメントプランニング
6月第3日曜日(第2日目) 11月第3日曜日(第2日目)
  1. 9:30~11:30 リスクと保険
  2. 12:30~14:30 タックスプランニング
  3. 15:30~17:30 相続・事業承継設計
  1. 9:30~11:30 リスクと保険
  2. 12:30~14:30 タックスプランニング
  3. 15:30~17:30 相続・事業承継設計

となっています。

それぞれ1科目ずつ受けてもいいし、全科目一気に受けても大丈夫です。

私のように働きながら受けるなら1日目と2日目で1科目ずつ受けるのが一番バランスがいいんじゃないかなと思います。
1日目と2日目は1週間空いてますので、1日目が終わった後は1週間フルで残りの科目に注げますので限られた勉強時間を有効的に活用できます。

CFP試験はAFPであることが受験資格となっています。
つまり2級FP技能士以上の知識を持った方が更なる高みを目指して受験する試験のため、受験者層は知識の下地がある意識の高い受験者ということで非常にレベルの高い試験であることが分かります。
CFP試験は相対試験になりますので、その高いレベルの集団の中で上位30%~40%に入らないといけません。

宅建試験のような受験資格のない合格率15%とはわけが違います。(受験資格がない資格試験は記念受験者も多いので。)

そうはいっても2科目であれば宅建試験の方が難しい印象はあります。
3科目以上になると多分宅建よりも勉強時間確保しないとなぁって思いますが、2科目であれば合格はしやすい試験だなという印象です。

なので難しい試験だと悲観しなくても大丈夫です。
コツコツやれば必ず受かります。

 

CFPの勉強方法

合格発表がまだですが、自己採点はどちらも合格安全圏内のため受かったつもりで私のCFP勉強方法を書いていこうと思います。

まずは勉強スケジュールを立てることが大切です。
私は3月から勉強を開始したので6月の試験に2科目受けるための勉強スケジュールとして4月中旬までをライフ、4月中旬から5月末日までを保険、6月から試験日までをライフの追い込みといった勉強スケジュールを立てました。
1科目あたり120時間の確保が必要と調べたので、1科目あたり約50日とちょっとしかありません。

およそ2時間/日の勉強時間を確保しなければならず、残業も結構多い職業柄、勉強時間の確保が一番の苦労でしたね。

私が活用した問題集は

これだけです。
1冊税込3,900円とまあまあのお値段しますがかなり質の高い問題集です。

過去4~5年分の頻出問題から癖のある問題まで網羅しており、1冊で200問超の過去問と50問の模試が入っております。
そして回答が丁寧なのでこれだけでテキストの代わりにもなります。

第1周が一番修行

CFPの勉強方法は、この精選過去問題集をひたすらに幾通りもやるというくそつまらない勉強方法になります。

これしか正攻法はありません。

まずは解答用紙を作って問題文を読みながら正誤判断できるものとできないものをかき分けていきます。
写真のように数字の上に〇×△でその判定をしていく感じですね。

これに対して一つでも△がつく問題に対して解説を書いていく作業になります。

1周目ははっきり言って200問すべて△がつくため、解説をノートに書き写すだけで50時間くらいかかります。
ただいきなり200問通しでやるわけではなく、上記のように20問~30問くらいの間隔で解いていきます。

  1. 20~30問問題を解く
  2. 答え合わせする
  3. 解説書き写す(ほぼ全問書き写す)
  4. もう一度同じ問題を解く
  5. 答え合わせする
  6. 解説書き写す(数問書き写す)
  7. 翌朝もう一度同じ問題を解く
  8. 答え合わせする
  9. 解説書き写す(数問書き写す)
これを1セットとして、200問やっていく感じになります。

エビングハウスの忘却曲線になぞって、忘れないうちに同じ問題を解くことで記憶の定着につなげたいので翌朝にもう一度やるっていうのが結構ミソです。

200問終えて1周終えるころには3周分やってるくらいの量をこなしてます。

さらに通勤中やトイレでのスキマ時間には、こちらのサイトをひたすらこなしてました。

FP1級ドットコム

こちらは厳密にはCFP試験ではありませんが試験範囲はほとんど同じのFP1級の過去問を網羅したWEBサイトになります。
もちろん解説は最新の税制改正にも対応していて作りこみが非常に丁寧です。
解説も非常にわかりやすく、1問1答ができるので、少しのスキマ時間を無駄にすることなく知識の定着を図れます。

このサイトの運営者には感謝しかありません。

 

2周目からは解けるから楽しいし早く終わる

先ほどの1セットを全部200問終わらせたら次は2周目に入ります。
ここで他の問題集とか模試とかに行かないほうが良いです。

まだ完ぺきではないのですから、ほかの問題に目移りしている場合ではないからです。

 

2周目はすでに知識が定着してますので、最初の方の問題でもそんなに忘れておらず正誤判断ができるようになります。
なので30問解くスピードも早くなるし、解答を書き写す量も減るため圧倒的に早く周回します。

この時が一番楽しいですね。
成長を感じれますので。

2周目が終わったら付録の模試を解いてみてください。
私は34点でした。
これだとまだ知識の定着が足りていないのでもっとやらないとなって思えますね。

3周目は最後の追い込み

3周目も同じように1セットをただひたすらに繰り返します。
3周目まで行くとかなり早く周回できるので、あとはFP協会の過去問を引っ張り出して模試をやるようにしてました。

試験直前期の模試の点数は44点とか39点とかかなり高得点でしたね。

リスクと保険もやる内容は同じでしたが約款の読み取りとかは中盤からは飛ばしてました。

1周目の解説書き取り後の復習

3周目リスクと保険

飽きるくらいおんなじことを続けてましたが、それくらいがちょうどいいんだと思います。

 

FP1級とCFPの問題の違い

私はFP1級の過去問もスキマ時間にやっていたので、FP1級の学科試験の基礎編はどのような問題が出てくるか大体わかります。
基礎編の問題は1科目ごとに8問程度の問題が出るのでそもそもCFPとは問題の量が全然違います。

応用編に計算とかが出るのかと思いますがそちらはやったことないので内容はわかりません。

CFPの勉強をすればFP1級の学科の基礎編はほぼ満点取れるくらいに実力がつくと思います。
CFPは1科目で50問もあるので理解していないといけないボリュームが多いです。

計算問題は何度もやって覚えていく他なりませんので6つの係数の問題は何度も繰り返しやりました。

保険の仕訳問題も簿記の知識がまったくないため本当に苦労しました。

でも基本時には同じ範囲なので、CFPを目指す方はぜひFP1級ドットコムをスキマ時間に活用してみてください。

最後に

いかがでしたでしょうか?
FPの魅力や資格のこと、勉強方法について少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

勉強方法は見てもわかる通りとにかく地道に同じことを続けるしかありませんので、苦行を強いると思います。
でも頑張っただけの効果があると私は思っています。

ぜひこのブログの読者の中で同じCFPを目指す同志がいるのでしたらこの記事がその一助になったら幸いです。

ちなみに勉強はiPad ProとGoodNotes5というアプリを使って勉強してましたが非常に快適でしたよ。

紙のノートは一切使わなくても合格できます。

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